天才だいちゃん
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いつでもどこでも、スマホ見ていたいよ。
「私とスマホ、どっちが大切なの?」
って彼女(空想上の生物)に聞かれたら、
「スマホを操作している君が一番好きだ!」
って答えるよ。
そんな僕がある日、駅のホームで、電車待ちをしながら いつものごとくスマホを見ていたわけ。各駅停車にのって次の駅で降りればいいんだ。簡単なミッションさ、ハンクス。
あのほら、面白いブログ読んでたんだよ。
ほら、メガネをかけたあのブロガー。面白いやつあんじゃん。
あれ読んでる時にね、電車来たの。
乗ったの。
扉が閉まって、車内のアナウンス聞いたの。
・・・急行だったね。
僕は隣の駅で降りるため、各駅停車に乗りたかったのさ。
駅に到着する時のアナウンス、僕の耳に入ってこなかったんだよ。 だってほら、あのメガネのブロガーの文章、面白いじゃん。 もう夢中だったんだよね。
あーあやっちゃった。各駅なら隣駅だったのに、 急行に乗ったがために各駅なら5駅向こうの駅までいかにゃならん よ。折り返しの各駅乗って、差し引き10分以上は遅れるよね。
どうしよう。車内ヒマだな。
スマホでブログでも読むか。
面白いじゃん、あの地方から発信してるブログ。 そこにいる気になるよね。
ブログ読んでいたらあっという間に駅に着いたよ。 乗る時と違って降りる時は判断の必要がないから、 扉が開いたら降りれば良いとすぐわかる。
こう見えても小学生の頃は
「天才だいちゃん」
って言われたもんだよ。
都合の悪いことに、 駅のホームは上りと下りの真ん中にあるタイプじゃなくって両サイ ドにあるタイプ。一度下って、歩いて、 また上らなければならなかった。
階段は怖いからスマホ見ないよ。握りしめているよう。 天才だったからね。
まあ、上っている間に電車一本、逃したんだけどさ。 タイミング悪いよ。
反対側のホームに立った僕はまたスマホでブログ読み始めた。
今度はあのでっかい人だよ。役に立つじゃん。 天才だった僕も唸る内容。ふむふむふむふむふむ。
ふむふむやっているとようやく電車が来たの。
乗ったの。
扉が閉まって、車内のアナウンス聞いたの。
・・・急行だったね。
僕は各駅停車に乗りたかったのさ。いったん急行に乗ってしまったものの、返す刀で見事目的駅に着地したかったわけよ。
駅に到着する時のアナウンス、僕の耳に入ってこなかったんだよ。 だってほら、あのでっかいブロガーの文章、面白いじゃん。 もう夢中だったんだよね。
乗っちゃったもんはしょうがない。 役に立つブログを読んでほーほー言ってるうちに、 元の駅に戻ったよね。
乗る時と違って降りる時は判断の必要がないから、 扉が開いたら降りれば良いとすぐわかる。
こう見えても小学生の頃は…。
さすがにこれはヤバい。 俺は人生の主役であってうっかり八兵衛の役じゃないんだ。
次電車が来たら乗る前に確認するぞ。
ま、時間あるし、電車が来る前にブログでも読むか。
今度は歯に衣着せぬ女性ブロガーのブログ読もうかな。 半径の中に野望とかあるじゃん。
僕が電車に乗る時は、半径1メートルは痴漢冤罪の危機しかないけど ね。
あまりに面白いブログを読んでいたら電車が来ていたことに気づか なかったよ。
慌てて乗ろうと思ったけど、同じ間違いはもうしない。 天才だいちゃんだったからね。
で、急行か各駅かを確認したら扉が閉まっちゃったよ。 そしてそれは各駅停車だったよ。
次の各駅は回送と急行を挟んだ10分後。今度こそ乗ろう。 次は乗るからブログを読むのは止めて音楽を聴く事にした。 これなら視覚が奪われない。
で、乗った。
隣駅で降り立った。偉いぞ俺。大団円。
しかしながら、 わずか2分の隣駅に30分掛かったのは痛かったな。
同じ質問をするやつはバカだし同じ間違いをするやつはもっとバカ だから。バカにならなくてよかったよ。
しかしあれだね。30分も無駄しちゃったなあ。 30分あったら何本ブログ読めると思ってんだ。ばか。