Unfortunated odaiji

僕の残念はみんなの微笑み。生活にちょっとした「クスッ」を。

その日ぼくは小銭が欲しかった


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些細な用途があって100円玉が欲しくなる時があったりするわけですよ。普段はジャラジャラして重いし、チャラ男が嫌いな僕はジャラ銭も別に好きじゃなくって、まあでも100円玉がその時は必要で。

 
 
でも
こん平師匠のちゃんらーん!
は好きだったりする。
 

 

 
でもってそんな時にどうするかっていうと、よくあるパターンはコンビニで100円のものを500円とか1000円で買って
 
「すいません、お釣り100円玉でいただくことできますでしょうか?」(ニッコリ)
 
ってするのね。
 
ポイントは
1)下手に出ること
2)ニッコリすること
 
で、これをすると大体店員さんは対応してくれる。ニッコリが可愛いオニャニョコじゃなくっても大丈夫だ。
 
 
で、もう一つあるのが自動販売機を使うやり方ね。
 
まあ今時の缶ジュースとか水は10円単位の端数が出てるから、120円の水を買って、1020円を入れたりするわけだよね。
 
この場合は下手に出る必要も、ニッコリする必要もない。コワモテだろうがモテモテだろうが結果は変わらない。
 
 
まあそんな中、100円玉が必要だったおじさんは自動販売機にタタタタタタッと走り寄ったわけさ。
 
 
特売していた120円のホットミルクコーヒー。
冬だしね。ホットはいいよね。
 
お、ここ、クジ付きの自販機なんだな。本当、ごくごくたまーに当たるのよね。僕が清らかなガキだった時に当たったことあるよ。爾来35年くらい、当たってないけどさ。
 
4桁の7セグがペペペペペペペペって回転するわけ。で、大概三つまでは簡単に揃ってリーチするんだけど、最後の一つが揃うわけない、って代物なんだよ。
 
だから期待させてもおれはドキドキしないよ。
大好きなあの子に告白した時と同じくらい、こっちを振り向いてくれないんだもん。
 
 
 
 
 
……
 
 
なんてことを考えながら、1020円を投入したんよ。
 
で、120円のコーヒーのボタンを押したわけさ。
 
 
さて、IQ280クラスの問題。
 
1020円-120円は?
 
900円だよね。これが10秒以下でわかったら、君の息子は東大に行けるよ。
 
 
で、900円を期待して、当たりもしない4桁の7セグをやり過ごしていたんだけれど、お釣りの受け皿に響く音がなんか違う。
 
 
僕ぐらいのお釣りマスターになると、音だけでも大体、小銭の枚数がわかるもんだけれど、なんか多いんだよ。
 
 
 
 
うわー、1020円入れなきゃいけないのに1010円入れて、お釣りは890円かよ!
 
 
 
って思ったね。
 
 
 
でさ、数えたよ。
 
500円玉。1枚。
100円玉。3枚。
50円玉。1枚。
 
……。
 
 
10円玉。5枚。
 
 
 
……。
 
 
 
……。
 
 
 
……。
 
 
合計、900円。
 
 
あってんじゃねーか!
 
 
120円の買い物をするのに1020円のチョイスした頭脳労働と20円玉を余計に入れた肉体的労力とお釣りを多く受け取ることによる腱鞘炎リスクと小銭の数が増えることによる財布の痛みリスクをどうしてくれるんだよ!
 
 
 
 
 
……。
 
 
 
ってすごんでも、自販機は何も答えない。あいつ、ポーカーフェースだからな。
 
俺っちが引き下がるしかないんだよ。お釣りの額はあってるから何も詐欺られてもいないしな。
 
期待する100円玉は一枚少なかったけれど、なんとか用を足せたその時。
 
 
余分に発生した50円玉1枚と10円玉5枚をどうやって使おう。
 
また自販機に投入すると小銭がさらに増えるかもしれないから、今度はコンビニで現金で買おう。あーあ。せっかく電子マネーあるのに。
 
 
 
 
♩ポケットの中には10円玉いつつ。もひとつ叩くとふんふんふんふんふーんふん