あちゃー
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眠い…。
睡魔が、襲う。
明日にはこの原稿を提出したい。今寝て明日書き続けるのもいいが、今寝たら確実に寝すぎる自信がある。キチッと寝てキチッと起きるほど健康的な身体をしてねえんだよ俺。
…カフェインだ。
カフェインを摂取しよう、ってんで、濃ゆいお茶を摂取しようと台所へ立った。
幸い、ボットに一杯分程度のお湯が入っている。
再沸騰させればさほど時間はかかるまい。ボタンを押してカフェインの入ってそうな葉っぱを探し始めた。
あった。紅茶がある。ティーバッグだけど。
紅茶、結構眠気が取れるよね。濃いやつだとね。
ここは「オトナ飲み」をキメて眠気とオサラバしたい俺は、背の高いカップを出してそこにティーバッグを二つ入れ、そこに再沸騰させたポットの口を近づけ、ボタンを押した。
ジョボジョボジョボ。ジョジョッ。
ティーバッグのいいところは素早く飲めるところ、一杯分をとりあえず出せるところ。この短時間で眠気が少しでも回復するならいいこっちゃ。そう思いながらティーバッグの紙のツマミを二つ重ねて持ち、ちょいちょいと揺する。
揺すると、なんか濃いのが出る気がするよね。実際あれの効果がどの程度かは知らないけれど、あの儀式は濃いものを飲みたい人にとってはとても大事。譲らずして濃いお茶が飲めるか!ってんだ。
さー、抽出もできたし、ずずずっと飲むぞ。
この紅茶が俺の眠気を吹き飛ばし、俺は原稿を書き終え、明日は安息の日を迎える。
カップを持つ。
あっーーーーー!!!
がだん!
熱い。カップを流しに落下させ、倒れたカップからは茶褐色の紅茶がどんどんパイプへ飲み込まれていく。もうこの勢いは止められねえ。
ベゴン、ボゴン。
なんで流しって、熱いもの流すとベコベコいうかね。
あっっっっっっ。ちぃーーっ。
カップを持った指を耳たぶに当て、目視で確認し、火傷としては大事ないことを確認。
カップ、割れてないか?と思ってカップを見たら、思い出した。
これ、夏にビール用でもらったカップだよ。
熱伝導率がやったらめったら高いやつじゃん!そりゃ、熱いよ。熱いわけだよ!
ちくしょー、紅茶飲めないじゃねえか、今度はお湯を1から沸かさないと眠気が取れないよ、俺のバカ。
そう思ってふと気づいた。
あれ、眠気が飛んでるじゃねえか。
さっきの指への刺激で、眠気吹っ飛んじゃったんだな。
もう紅茶イラネ。短い付き合いだったね、ティーバッグちゃん。
さ、ビールでも飲みながら原稿書くか。