Unfortunated odaiji

僕の残念はみんなの微笑み。生活にちょっとした「クスッ」を。

そのままでいいです。


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低炭水化物ダイエットを始めた。このダイエットは経験があって、30代半ばの頃に毎日炭水化物摂取を20グラム程度に抑えて1か月で劇的な成果を収めたことがある。近頃のいただけない体重増加に伴い、何年ぶりか何度目かの低炭水化物ダイエットをしようと試みているのだ。

 

とりあえずゆるめに、主食抜きから始めている。どうしても食べたいときはGI値の低い蕎麦だけは許す、ってところ。

 

 

 チェーンのご飯やさんに行った。

 

おかずがちょいと多めの定食を選んで豚汁オプション。ちょっと、おかずをしっかり目に食べたかったんだ。仕事途中だし空腹で気が散るのは良くない。

 

食券を出して店員に

 

「ご飯は結構です」

 

と言ったところ

 

「ゴハン、ゲッコウデス?」

 

おお、日本人かと思ったら日本語の苦手な店員さんだったか。おれはどこの誰だか知らない奴じゃないよ。結構ってことだ。

 

「いや、ご飯いりません」

「ゴハン、イヂマセン?」

「いえいえ、ご飯、不要です」

「ゴハン、ブヨウデチュ?」

 

ああだめだ、イラッとしてきた。そもそもダイエットってのは我慢なわけで、何かしら苛立つものなのに。ご飯不要がこんなに難しいなんて。

 

切れた。店員に怒鳴り立てるようなことはしなかったけれど、もうお願いする気が完全に失せた。

 

「もういい、そのままでいいです。定食頂戴」

「ワカリマシタ」

 

おいてめー、なんでそこだけは理解できてるんだよ。

 

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待つこと数分、チェーンの定食屋らしく、マンガに出てくるどんぶりご飯みたいなのが出てきた。

 

ちくしょう、こっちは昭和生まれで思春期の大半を昭和で過ごしてきた男だよ。

 

電車のなかでマンガ雑誌読んじゃいけませんって親に育てられたし、出されたご飯は残しちゃいけませんって言われたよ。

 

豚汁食べて、おかずをしっかり摂取しながらかきこむご飯はほんと美味しかったよ。

しかしあれだぞ、これが理由で俺は120グラム以上の炭水化物を、おそらく一食で摂取しているんだよ。太ったら店に乗り込んで訴えてやる!

 

「ウッダエデヤドゥ?」

 

とか言われて終わりだな、きっと。