Unfortunated odaiji

僕の残念はみんなの微笑み。生活にちょっとした「クスッ」を。

禁止されても歩きたい


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遊園地で一番怖い乗り物はなんですか?と聞かれたら間違いなく圧倒的に

観覧車

と答えます。その訳は

 
そう。身動きの取れない密室で高い場所に放置されてしまうから。

あんなに真綿で首を締められる乗り物はあるだろうか。いや、ない。

 

途中で止まったらどうしよう。

ゴンドラが落下したらどうしよう。

 

心配はいくらでもできるんですな。



高所恐怖症にとって観覧車は地獄の乗り物。ちなみにジェットコースターもスピードより高さのほうが怖い。最初にゴンゴンゴンゴンって上がっていくときが一番イヤっす。死刑宣告だよあれ。

 

あとはスピードでごまかせる。

でね。

そんな僕が生活圏内で怖いのはエスカレーターなわけですわ。ビルのワンフロア分とかならいいんですよ。最近の繁華街は高層化、地下化が進んでいるから、思わぬ高低差のエスカレーターがあるわけ。あれはまた、地獄の乗り物だったりする。

上り。

後ろを振り向くと遥か下方に、乗り込んだ地点があるんですよね。いまこの振り向いた状態でうっかり手すりから手が離れて重心が後ろにかかったらどうなるんだろう。

蒲田行進曲の階段落ちのようにゴロンゴロン行くんだろうな。でもそれを見届けてくれる銀ちゃんはいない。

ひたすらゴロンゴロン、あの、滑り止めとして機能しているかどうかは考えたこともない踏み面のギザギザが体に食い込みながら下まで落ちていくんだろうなあ。

そう思うと、ぞぞぞっとして仕方ないわけですよ。

上りエスカレーターでは必然、手すりをぎゅっと握りしめ、重心を前にし、決して後ろを見ないようにしてエスカレーターに立つわけです。

振り向いたら得体の知れない無数の手が僕を安心のないところに引きずり込んでいく。

そんな覚悟で手すりを掴みます。エスカレーター降りたら左手がしばらく効かなくなる。そのくらいぷるぷるするもの。

 

たぶんね、僕が握った手すりよりしたは、流しそうめんの水のような汗がしたたってるよ。

でね。

これがもしエスカレーター歩いてもいいよってことになるとかなり楽になるんだよね。
常に重心が前に寄るから、落ちる心配がないわけ。

変な脂汗もかかないし手もくたびれない。これは助かります。いやほんと「歩きエスカレーター」、許してほしいっす・・・。怖いんだもん。

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下りも怖いのよ。
「今からお前、あそこまで落ちる可能性があるんだぜ」
って、忠告されながら乗っている感。

もちろん手すりを握りしめ後ろに重心かけるんだけど、視覚効果が降りるまで続く下りの長いエスカレーターはこれまた厳しいのよ。ずーっと怖いの。

できれば一つ上の段に腰掛けたい。さすがに座ってる状態から転げ落ちることはないもんね。

立ち止まるよりは歩くほうがまだいいかな。動いている中の安定ってあるじゃん。あれよあれ。あと、一刻も早くエスカレーターから降りたい。

いやほんと「歩きエスカレーター」、許して欲しいっす・・・。怖いんだもん。

 

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エレベーター使えって話、あるじゃないですか。あんな重い箱がぶら下がってるなんて怖くないですか?

しかもちょっとお洒落ビルで、外壁がガラス張りで外が見えたりするやつあるじゃないすか。

 

あれもまた死刑宣告みたいなエレベーターなわけですよ。もうね、観覧車と同じ。

 

「歩きエレベーター」・・・・・・。

 

あ、そんなの無理だった。